更年期障害とプラセンタ

プラセンタの効果は美容目的が注目されがちですが、以前お話ししたように、メンタル面での効果が非常に期待できます。

特に、40代になってから症状があらわれてくる更年期障害。
この症状は、プラセンタの効果で多くが改善される可能性が高いものばかりです。

・ホルモンバランスを整える
・疲労改善
・体力アップ
・鬱症状の緩和

つらい更年期症状を改善するのにうってつけと言えますね。
更年期症状や慢性肝疾患の場合、プラセンタ注射は保険が適用されます。

自費でのプラセンタの注射は1000円~2000円程度だと言われています。
確かに自費でもその気になれば痛い出費ではありませんが、保険適用になると、数百円の負担でプラセンタの注射を受けることが出来ますよ。
但し、筋肉注射や皮下注射になります。
皮下注射はともかく、筋肉注射は非常に痛いのは皆さんご存知ですよね。
注射苦手だという方は、体調改善のためにも、その程度の覚悟はしてプラセンタ注射を受けましょう。

プラセンタに副作用はあるのか

プラセンタに副作用はあるのか?と訊ねられたなら、副作用らしい副作用は「ない」と言えるのがプラセンタの特徴でもあります。
そもそもプラセンタとは胎盤のことであり、胎盤は誰もが胎児のときからお世話になっているものなので、人間に害となることはあまり考えられません。
そのため、プラセンタは子供が服用しても問題ないと言われています。

ただ、副作用らしい副作用ではないかもしれませんが、アレルギーの可能性は捨てきれないことだけは心に留めておきましょう。
プラセンタはアレルゲンにはならないという研究報告は、現在のところ出されていないのが現状なのです。

また、こちらも副作用らしい副作用というほどのことではありませんが、プラセンタ注射によってやや身体に変調を来たす場合が考えられます。
変調とは、例えば注射した箇所の赤み、かゆみ、皮膚の硬化、その他全身の倦怠感などです。
これまでに報告されているこれらの変調はどれも一時的なもので、健康状態に変化をもたらすほどの重厚な副作用は現在のところ報告されていません。
クラウド会社で専用サーバガイガーカウンターのシステム研究をしている知人が注射後の変化を気にしていましたが、特に気になる変化はなかったようです。

ただ、貧血気味のため東京で整体を受けていた人が、プラセンタで調子を取り戻したため献血も可能かと思ったところ、献血を拒否されたという話を聞いたことがあります。
理由は、プラセンタ注射とヤコブ病の輸血感染の可能性が捨てきれないため。
可能性といっても、問題となっているわけではなく、関係を否定できる研究結果が今のところ出されていないための安全措置というだけですが。

プラセンタの力

プラセンタには色々な力があるわけですが、やっぱり美容の効果を期待されていますよね。

肌がきれいになる、と言われれば、女性なら特に飛びついてしまうでしょう。

出会う為に色々と思考錯誤して頑張っている女性は、まず合コンのファッションを気にするよりも、プラセンタを用いて
体全体を健康に、そして肌もキレイにしていきましょう。異性の心理としてやっぱり肌がキレイなのはひかれますし、肌のキレイさは男女共にメリットです。

プラセンタの力として肌をキレイにさせる効果は確かにあるわけですが、具体的な効果について紹介していきます。

・美白効果がある
・ホルモンバランスを整える
・たるみやシワを改善
・体力アップ
・疲労改善
・ダイエット
・鬱症状の緩和

などが挙げられます。

プラセンタは線維芽細胞を活性化させてくれて、血行の促進効果もあるので、“新陳代謝促進”によって肌の若返りも促進させてくれるという嬉しい効果があります。

そして驚きなのが鬱症状の緩和なのですが、医療においてプラセンタによる更年期障害の治療が保険適用されるということ。効果があるからこそ保険適用になっているということですよね。

プラセンタはストレスに耐える力も向上させてくれるので、メンタルヘルスに良いとされています。

高濃度なプラセンタ

プラセンタがかなり話題になっていますが、最近は色々なサプリメントやドリンク、化粧品など高濃度なものがどんどんでてきていますよね!

でも、実際には確かに高濃度と書かれていても裏の表示を見れば、他の成分の方が多く含まれていたりして、「これって本当に高濃度なの?」と疑いたくなるようなものばかりです。

割合でいえば確かに高濃度なのかもしれませんが、高濃度と書くなら〇%以上含まれている場合、などというようにちゃんとした定義があってほしいものですよね。

ただ、化粧品に関しては高濃度どころかプラセンタエキスの原液そのものが売り出されているものもあります。これは確かに高濃度ですよね!

また、高濃度ではないにしろ、“プラセンタエキス”として化粧水などに混ぜれる小さな小瓶などに入っているタイプのものもあるようです。

最近飲み会で知り合った女性が、なかなか彼氏ができないから何か手はないかとプラセンタの事を知り、サプリメントを飲み、化粧水にプラセンタの原液を混ぜて使っていると言っていました。確かに肌がきれいな人でした。(元々なのかプラセンタを飲むことでそうなったのかはわかりませんが。)

あの美肌が理由で彼女を探している素敵な男性をゲットするのかなと思うと、プラセンタの力ってすごいなと思いました。

成長因子(グロスファクター)

以前に少し触れましたが、プラセンタが持つ様々な成分の中で、特に大きな注目を集めているのが「成長因子」といわれる成分で、別名「グロスファクター」とも呼ばれています。

[グロスファクターとは?]
このグロスファクターは、数種類のアミノ酸がペプチド結合した分子構造をしており、細胞に直接働きかけることで細胞分裂を活性化させることがわかっています。つまり、「細胞分裂活性化因子」ということです。

お腹の中で、たった一個だった細胞が、10ヶ月の間に3キログラム近くまで成長することができるのは、グロスファクターによる細胞活性化作用が大きく関与しているためだと云われています。

私たち人間は母体から離れてからも母親から受け継いだグロスファクターのおかげで、18~24歳ころまでは成長をしていきますが、それ以降はグロスファクターが欠乏し、緩やかに老化していくとされています。

プラセンタが若返りに効果があるとされる理由も、このグロスファクターと関係があります。
プラセンタを体内に取り入れることで新陳代謝が盛んになり、古い細胞は新しい細胞へと、どんどんと置き換わっていきます。それに伴い、全身の細胞も活性化し、若返りの効果が期待できるというわけです。

さらにグロスファクターは『因子』といわれていることからもわかるように、細胞分裂のスイッチをオンにする、いわゆる「刺激剤」のようなものとして働きます。つまり、ほんの少量で十分な効果を発揮するということも重要なポイントといえます。

栄養食としてのプラセンタ

母親の胎内で胎児を成長させるために活躍した胎盤は出産によってその役目を終えます。
赤ちゃんが産まれる時、同時に胎盤も剥がれ落ち、赤ちゃんが生まれた直後に体外へと排出されます。これを「後産(あとざん)」といいます。

[栄養食としてのプラセンタ]
人間以外の哺乳類では、後産で排出された胎盤を出産直後の母親が食べてしまうことも少なくありません。
これは、出産による血のにおいを嗅ぎ取った肉食動物に捕食される危険性を減らすためという意味もありますが、出産直後の母親の栄養補給、乳汁分泌の促進のためという意味もあるようです。

プラセンタ・エキスのもつ優れた栄養成分を考えると、胎盤自体が栄養の整った食物に十分なり得るということもわかりますね。

人間においても、こうした動物たちと同様に身体に良いという理由で、出産後のお母さん自身やその家族などが、後産で排出された胎盤を食べるという「胎盤食」の文化を持つ民族もあるようです。食べ方はイロイロで、そのまま生で食べる、簡単な調理をするなど様々のようです。

日本でも「胎盤食」を認めている産院があるという話を聞いたことがあります。

しかし一方では、胎盤は人体の一部との考えから、人間が人間の肉を食べる『カニバリズム』をイメージさせ、胎盤食に対して嫌悪感を示す人も少なからずおられます。医療や美容目的で胎盤を利用する場合に、「胎盤」ではなく「プラセンタ」と呼ぶのには、そういった嫌悪感を減らす目的もあるようです。

プラセンタの成分

胎盤には栄養素を始めとしてさまざまな成分が含まれていますから、胎盤から抽出されるプラセンタにも、同様の成分が含まれることになります。

以下にプラセンタに含まれる主な成分をご紹介しましょう。

[アミノ酸]
アミノ酸は生体組織の元となるものです。ロイシン、リジン、イソロイシンなどの必須アミノ酸をはじめ、アルギニン、アラニンなど数10種類のアミノ酸が含まれています。

[活性ペプチド]
アミノ酸が結合してできた成分です。

[たんぱく質]
アミノ酸が結合してできており、グロブリンやアルブミンがあります。

[糖質]
ガラクトース、グルコース、ショ糖などの成分でエネルギー源となります。

[脂質・脂肪酸]
細胞膜や角膜、ホルモンなどの構成成分です。コレステロール、ホスファチジン酸、ラウリン酸などがあります。

[ビタミン類]
生理機能を調整します。各種ビタミンが含まれています。

[ミネラル]
身体には不可欠なカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、リン、鉄などの成分です。

[ムコ多糖体]
タンパク質を含んだ多糖性の糖質です。ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸があります。

[核酸]
細胞の分裂や、正常の機能を維持するために欠かせない成分です。DNAやRNAがあります。

[酵素]
主に、消化吸収に必要な成分で、酸性ホスファターゼ、ヒアルロニターゼ、アルカリホスファターゼなど55種類の存在が認められています。

このように多くの成分が含まれていますが、プラセンタの成分として特筆されるものは、『成長因子』であると云われています。これについてはまた別の機会にご紹介しましょう。

プラセンタの普及

現在のようにプラセンタが広く普及した背景には、『組織療法』の発展があります。組織療法とは、患部の皮膚の中に別の組織を埋め込むという治療法です。

[組織療法とは?]
旧ソ連の眼科医であったフィラトフ博士は、角膜移植の際、一度冷蔵した角膜のほうが成功率が高く、全身への影響もよいということを発見しました。その後も研究を続けた博士は、動植物の組織は冷却されるという刺激によって、生体組織が生き残るための活性化物質を作り出すということを発見、その物質を「生物原刺激素」と名づけました。この「生物原刺激素」を利用して行う治療法を『組織療法』と呼んでいます。

[組織療法とプラセンタ]
1930年代フィラトフ博士がこの組織療法に初めてプラセンタを使用しました。この時の博士の報告では、プラセンタは全身の機能の活性化だけでなく、病気の部分の治癒を促進する作用に優れるとしています。

[組織療法と日本]
日本へは、戦後になって組織療法が輸入されました。
1950年には組織療法を研究する医師らが集まり、「組織療法研究所」が設立され、プラセンタ・エキスを利用した更年期障害や乳汁分泌不全の注射薬の研究・開発を行い、「メルスモン」という名前で医薬品としての認可を受けると、1956年に「メルスモン製薬株式会社」として注射液の製造・販売を始めました。

また、違うルートでプラセンタ・エキスを日本に広めたのは稗田憲太郎博士です。
稗田博士が開発し成功させた「冷蔵胎盤漿液療法」に基づき、1959年に肝硬変治療のための注射薬「ラエンネック」が登場しました。

プラセンタの歴史

プラセンタが利用され始めたのはごく最近のことではなく、昔から主に医療用として利用されてきました。
紀元前には既に、「医学の父」と言われるギリシャのヒポクラテスが、プラセンタに着目、治療薬として利用していたそうです。

中国でも4000年近く前に産後の回復や滋養強壮に効くとして、プラセンタを乾燥させた「紫河車」という名の薬があったそうです。秦時代には、「不老長寿」の妙薬として始皇帝が珍重していたという記録もあります。また、楊貴妃やクレオパトラ、マリー・アントワネットといった世界の美女たちも、若返りの薬として使っていたといわれており、プラセンタが美容に良いということは経験的に知られていたようですね。

日本では江戸時代の加賀の三大秘薬の一つである「混元丹」に、漢方薬としての「紫河車」が含まれていました。

1930年代のソビエト連邦では、負傷兵の治療を行う目的で、プラセンタの組織片を皮下組織に埋め込む研究が行われていたそうです。この、ソビエト連邦における政府主導の研究は、原材料のプラセンタ確保の問題から打ち切られましたが、この時の研究によってプラセンタの有効性を認識した研究者などにより、プラセンタの研究開発は連綿と続けられていました。

日本でも、ソビエト連邦のプラセンタ研究に刺激を受け、独自の研究開発が行われ、プラセンタのもつ様々な働きが次々と解明されました。現在では、医療分野をはじめ、健康に、美容に、広い範囲での利活用が進んでいます。

プラセンタ~胎盤の機能

母親の胎盤は胎児が成長するプロセスで、胎児の呼吸器系、循環器系、消化器系、泌尿器系、そして免疫系という各種臓器の働きを全て代行するマルチ器官です。つまり、胎盤は胎児の命運を握るライフラインであり、胎盤がなければお腹の中の赤ちゃんは成長することができません。

今回は胎盤が代行している役割や機能について臓器ごとにまとめて見ていきましょう。

[肺]
胎盤を通じて、母親の血液により酸素と二酸化炭素の交換を行っています。

[肝臓]
成人の肝臓は約200種の酵素を使い、タンパク質の合成など、500種類以上の化学処理を同時進行で行っているとされています。胎児の肝臓機能の不足分を胎盤が補い、代謝作用や解毒作用を担っています。

[腎臓]
胎児の老廃物の処理と、処理された老廃物を母親の血液に送り出し排泄作用を行っています。

[脳下垂体・卵巣]
胎児が成長するためのホルモンの分泌だけでなく、母体のホルモンのコントロールも行っています。

[脾臓(ひぞう)]
病原菌や異物などが胎児の体内に侵入するのを防ぐ、免疫作用を行っています。

[小腸]
タンパク質資源として胎児が利用するのはアミノ酸のみとされています。胎盤では、母親の血清タンパク質の消化・分解を行い、アミノ酸として胎児に送っています。

胎盤ではざっとみただけでもこれだけの働きをになっているのですから、プラセンタの含有成分が多種多様にわたるのもうなずけますね。

人間の臓器についての知識がまだ浅かった古代の人たちも、胎盤のもつ機能には驚いたことでしょう。彼らがプラセンタに価値を見出したのはもっともな話だともいえます。