2010 年 7 月 22 日
以前に少し触れましたが、プラセンタが持つ様々な成分の中で、特に大きな注目を集めているのが「成長因子」といわれる成分で、別名「グロスファクター」とも呼ばれています。
[グロスファクターとは?]
このグロスファクターは、数種類のアミノ酸がペプチド結合した分子構造をしており、細胞に直接働きかけることで細胞分裂を活性化させることがわかっています。つまり、「細胞分裂活性化因子」ということです。
お腹の中で、たった一個だった細胞が、10ヶ月の間に3キログラム近くまで成長することができるのは、グロスファクターによる細胞活性化作用が大きく関与しているためだと云われています。
私たち人間は母体から離れてからも母親から受け継いだグロスファクターのおかげで、18~24歳ころまでは成長をしていきますが、それ以降はグロスファクターが欠乏し、緩やかに老化していくとされています。
プラセンタが若返りに効果があるとされる理由も、このグロスファクターと関係があります。
プラセンタを体内に取り入れることで新陳代謝が盛んになり、古い細胞は新しい細胞へと、どんどんと置き換わっていきます。それに伴い、全身の細胞も活性化し、若返りの効果が期待できるというわけです。
さらにグロスファクターは『因子』といわれていることからもわかるように、細胞分裂のスイッチをオンにする、いわゆる「刺激剤」のようなものとして働きます。つまり、ほんの少量で十分な効果を発揮するということも重要なポイントといえます。
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2010 年 7 月 22 日
母親の胎内で胎児を成長させるために活躍した胎盤は出産によってその役目を終えます。
赤ちゃんが産まれる時、同時に胎盤も剥がれ落ち、赤ちゃんが生まれた直後に体外へと排出されます。これを「後産(あとざん)」といいます。
[栄養食としてのプラセンタ]
人間以外の哺乳類では、後産で排出された胎盤を出産直後の母親が食べてしまうことも少なくありません。
これは、出産による血のにおいを嗅ぎ取った肉食動物に捕食される危険性を減らすためという意味もありますが、出産直後の母親の栄養補給、乳汁分泌の促進のためという意味もあるようです。
プラセンタ・エキスのもつ優れた栄養成分を考えると、胎盤自体が栄養の整った食物に十分なり得るということもわかりますね。
人間においても、こうした動物たちと同様に身体に良いという理由で、出産後のお母さん自身やその家族などが、後産で排出された胎盤を食べるという「胎盤食」の文化を持つ民族もあるようです。食べ方はイロイロで、そのまま生で食べる、簡単な調理をするなど様々のようです。
日本でも「胎盤食」を認めている産院があるという話を聞いたことがあります。
しかし一方では、胎盤は人体の一部との考えから、人間が人間の肉を食べる『カニバリズム』をイメージさせ、胎盤食に対して嫌悪感を示す人も少なからずおられます。医療や美容目的で胎盤を利用する場合に、「胎盤」ではなく「プラセンタ」と呼ぶのには、そういった嫌悪感を減らす目的もあるようです。
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2010 年 7 月 22 日
胎盤には栄養素を始めとしてさまざまな成分が含まれていますから、胎盤から抽出されるプラセンタにも、同様の成分が含まれることになります。
以下にプラセンタに含まれる主な成分をご紹介しましょう。
[アミノ酸]
アミノ酸は生体組織の元となるものです。ロイシン、リジン、イソロイシンなどの必須アミノ酸をはじめ、アルギニン、アラニンなど数10種類のアミノ酸が含まれています。
[活性ペプチド]
アミノ酸が結合してできた成分です。
[たんぱく質]
アミノ酸が結合してできており、グロブリンやアルブミンがあります。
[糖質]
ガラクトース、グルコース、ショ糖などの成分でエネルギー源となります。
[脂質・脂肪酸]
細胞膜や角膜、ホルモンなどの構成成分です。コレステロール、ホスファチジン酸、ラウリン酸などがあります。
[ビタミン類]
生理機能を調整します。各種ビタミンが含まれています。
[ミネラル]
身体には不可欠なカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、リン、鉄などの成分です。
[ムコ多糖体]
タンパク質を含んだ多糖性の糖質です。ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸があります。
[核酸]
細胞の分裂や、正常の機能を維持するために欠かせない成分です。DNAやRNAがあります。
[酵素]
主に、消化吸収に必要な成分で、酸性ホスファターゼ、ヒアルロニターゼ、アルカリホスファターゼなど55種類の存在が認められています。
このように多くの成分が含まれていますが、プラセンタの成分として特筆されるものは、『成長因子』であると云われています。これについてはまた別の機会にご紹介しましょう。
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2010 年 7 月 22 日
現在のようにプラセンタが広く普及した背景には、『組織療法』の発展があります。組織療法とは、患部の皮膚の中に別の組織を埋め込むという治療法です。
[組織療法とは?]
旧ソ連の眼科医であったフィラトフ博士は、角膜移植の際、一度冷蔵した角膜のほうが成功率が高く、全身への影響もよいということを発見しました。その後も研究を続けた博士は、動植物の組織は冷却されるという刺激によって、生体組織が生き残るための活性化物質を作り出すということを発見、その物質を「生物原刺激素」と名づけました。この「生物原刺激素」を利用して行う治療法を『組織療法』と呼んでいます。
[組織療法とプラセンタ]
1930年代フィラトフ博士がこの組織療法に初めてプラセンタを使用しました。この時の博士の報告では、プラセンタは全身の機能の活性化だけでなく、病気の部分の治癒を促進する作用に優れるとしています。
[組織療法と日本]
日本へは、戦後になって組織療法が輸入されました。
1950年には組織療法を研究する医師らが集まり、「組織療法研究所」が設立され、プラセンタ・エキスを利用した更年期障害や乳汁分泌不全の注射薬の研究・開発を行い、「メルスモン」という名前で医薬品としての認可を受けると、1956年に「メルスモン製薬株式会社」として注射液の製造・販売を始めました。
また、違うルートでプラセンタ・エキスを日本に広めたのは稗田憲太郎博士です。
稗田博士が開発し成功させた「冷蔵胎盤漿液療法」に基づき、1959年に肝硬変治療のための注射薬「ラエンネック」が登場しました。
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2010 年 7 月 22 日
プラセンタが利用され始めたのはごく最近のことではなく、昔から主に医療用として利用されてきました。
紀元前には既に、「医学の父」と言われるギリシャのヒポクラテスが、プラセンタに着目、治療薬として利用していたそうです。
中国でも4000年近く前に産後の回復や滋養強壮に効くとして、プラセンタを乾燥させた「紫河車」という名の薬があったそうです。秦時代には、「不老長寿」の妙薬として始皇帝が珍重していたという記録もあります。また、楊貴妃やクレオパトラ、マリー・アントワネットといった世界の美女たちも、若返りの薬として使っていたといわれており、プラセンタが美容に良いということは経験的に知られていたようですね。
日本では江戸時代の加賀の三大秘薬の一つである「混元丹」に、漢方薬としての「紫河車」が含まれていました。
1930年代のソビエト連邦では、負傷兵の治療を行う目的で、プラセンタの組織片を皮下組織に埋め込む研究が行われていたそうです。この、ソビエト連邦における政府主導の研究は、原材料のプラセンタ確保の問題から打ち切られましたが、この時の研究によってプラセンタの有効性を認識した研究者などにより、プラセンタの研究開発は連綿と続けられていました。
日本でも、ソビエト連邦のプラセンタ研究に刺激を受け、独自の研究開発が行われ、プラセンタのもつ様々な働きが次々と解明されました。現在では、医療分野をはじめ、健康に、美容に、広い範囲での利活用が進んでいます。
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2010 年 7 月 22 日
母親の胎盤は胎児が成長するプロセスで、胎児の呼吸器系、循環器系、消化器系、泌尿器系、そして免疫系という各種臓器の働きを全て代行するマルチ器官です。つまり、胎盤は胎児の命運を握るライフラインであり、胎盤がなければお腹の中の赤ちゃんは成長することができません。
今回は胎盤が代行している役割や機能について臓器ごとにまとめて見ていきましょう。
[肺]
胎盤を通じて、母親の血液により酸素と二酸化炭素の交換を行っています。
[肝臓]
成人の肝臓は約200種の酵素を使い、タンパク質の合成など、500種類以上の化学処理を同時進行で行っているとされています。胎児の肝臓機能の不足分を胎盤が補い、代謝作用や解毒作用を担っています。
[腎臓]
胎児の老廃物の処理と、処理された老廃物を母親の血液に送り出し排泄作用を行っています。
[脳下垂体・卵巣]
胎児が成長するためのホルモンの分泌だけでなく、母体のホルモンのコントロールも行っています。
[脾臓(ひぞう)]
病原菌や異物などが胎児の体内に侵入するのを防ぐ、免疫作用を行っています。
[小腸]
タンパク質資源として胎児が利用するのはアミノ酸のみとされています。胎盤では、母親の血清タンパク質の消化・分解を行い、アミノ酸として胎児に送っています。
胎盤ではざっとみただけでもこれだけの働きをになっているのですから、プラセンタの含有成分が多種多様にわたるのもうなずけますね。
人間の臓器についての知識がまだ浅かった古代の人たちも、胎盤のもつ機能には驚いたことでしょう。彼らがプラセンタに価値を見出したのはもっともな話だともいえます。
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2010 年 7 月 22 日
今回はプラセンタ・エキスの元とも言うべき、胎盤についてもう少し詳しく見てみましょう
[人間の胎盤の場合]
妊娠2ヶ月ほどで胎盤が形成され始め、妊娠4ヶ月くらいまでは胎児とともに胎盤も成長していきます。最終的な胎盤の重さは平均で500~600グラムほど、大きさは直径15~20センチほどで、厚さ2~3センチ程度の円形または楕円形をしています。
胎児と胎盤をつなぐのは”臍帯(さいたい)”所謂「へその緒」です。
臍帯を流れる血液を通じて、胎児は胎盤へ老廃物を送り、母体から胎児に栄養素や酸素などが送られます。ですが、母体と胎児の血液は混じり合うことはありませんので、母子間の血液型の違いによる血液凝固は起こらない構造になっています。
胎盤において最も胎児に近い側には”羊膜(ようまく)”という膜があり、羊膜を取り除くと、”絨毛(じゅうもう)”と呼ばれる、ツリーの形をした毛のようなものがたくさん生えています。ツリーでいう幹にあたる部分は胎児側と繋がっており、ツリーの一番上にあたる部分は母体側に繋がっています。
この枝分かれしたツリーの葉にあたる部分を、”浮遊絨毛(ふゆうじゅうもう)”といい、絨毛内には胎児の血液が走っています。
胎盤の母体に近い側では、母体の血管が口を開けたように開いているため、胎盤内は母体の血液で満ちています。胎児の血液が絨毛を流れる間に、絨毛の膜を通していろいろな物質の交換が行われる構造になっています。胎児と母体の血液が混じりあわないのは、こうした構造によるもので、この構造のことを「プラセンタバリア」といいます。
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2010 年 7 月 15 日
哺乳類であれば必ず妊娠により胎盤を形成しますが、全ての動物の胎盤が同じ形・働きというわけではありません。動物の種類によって形や機能が違います。
[人間や猿の胎盤]
人間や猿、ねずみといった動物の胎盤は「盤状胎盤」と呼ばれ、子宮の一部に丸く盤状に形成されます。
人間の胎盤は、哺乳類の中では最も進化した胎盤であり、酸素や栄養分、老廃物などの交換が行われる他に免疫を胎児に送る働きもしています。
[馬や豚の胎盤]
馬や豚などは、子宮内全体に形成される胎盤で、「散在性胎盤」と呼ばれます。
妊娠中の時期を特定することなく起こる散発性流産を発生が馬に多い理由は、「散在性胎盤」のため母体と胎児の結合が分離されやすいことと、妊娠5~6ヶ月ごろ、黄体ホルモンの分泌が黄体から胎盤へと切り替わるためといわれています。
[牛や鹿の胎盤]
牛や鹿など、複数の胃を持ち、一度食べた食物を吐き戻して噛み返すという反芻(はんすう)を行う動物のことを反芻類といいます。反芻類の胎盤は、「多胎盤」と呼ばれ、胎膜に小さな胎盤が70~100個ほど分布しています。胎盤を通して母体から胎児へ栄養分を送ることはできますが、免疫などを送ることはできません。
[ネコやイヌの胎盤]
ネコ目とも呼ばれる他の動物を獲物とする食肉類は、ネコやイヌ、クマなど約240種類にのぼります。
食肉類の胎盤は「帯状胎盤」と呼ばれ、胎膜の中央部分を帯状に一周して胎盤を形成しています。そのため、子宮内の胎児は人間よりも安定しています。
医療用に使用されるプラセンタはヒトの胎盤を原料としていますが、美容用に使われるプラセンタの多くは、豚や馬、羊の胎盤が利用されています。
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2010 年 7 月 15 日
プラセンタは、「胎盤」を意味する英語で”Placenta”と綴ります。
その語源は、古代ローマ人が主食のパンの代替品として食べていた『プラセンタ』といわれる丸い菓子のような食べ物の形が胎盤に似ていたことによるそうです。
皆さんご存じだと思いますが、胎盤は女性が妊娠したときに胎児と母体とをつなぐために子宮内に形成される器官です。人間の女性に限らず、すべての哺乳類のメスはお腹のなかで胎児を育むために妊娠すると子宮内に胎盤を形成します。
[胎盤の働き]
妊娠と同時に作られる胎盤は妊娠中に胎児を保護するという働きだけでなく、臍帯(へその緒)を通して母体と胎児の間の代謝物質やガスの交換という働きも担っています。胎児からは二酸化炭素や排泄物などを受け取り、母体の血液中へと送られることで処理されます。
母体側から胎児へは栄養分や酸素の補給という働きのほかに、免疫や、胎児の細胞の分裂に不可欠な「成長因子」を作り出して胎児に送るという働きもしています。このように、子宮内の胎児にとって胎盤は、まさにライフラインというわけです。
医療や美容に用いられている「プラセンタ」は、もちろん「胎盤」そのものを指しているのではありません。
胎児の生命の維持に欠かせない栄養分や成長因子といった成分を、胎盤から抽出したエキスのことです。そのため、プラセンタ抽出物やプラセンタ抽出液と呼ばれることが多く、プラセンタ・エキス、プラセンタ・エッセンス、プラセンタ・エクストラも同じものです。
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2010 年 7 月 15 日
美肌効果があると美容に関心の高い女性に注目されているものに、「プラセンタ」があります。
化粧品に配合されたり、サプリメントや注射などで直接摂取したり、またはエステで使用されたりと、美容業界ではいろいろな方面で活用されています。
[プラセンタの歴史]
プラセンタは、1930年代にソビエト連邦のフィラトフ博士による組織療法を発見したことから注目されるようになりました。その後も、プラセンタの組織を再生させる効果の高さから、医療目的の研究・開発が行われていました。
日本では、第二次世界大戦の末期に、極度の栄養不足による妊産婦の母乳の分泌不足や、新生児の死亡率増加への対策として、プラセンタを利用した特殊栄養剤の開発・研究がなされました。
その後、更年期障害の治療薬、肝硬変の治療薬として認可されたことに続き、胃潰瘍の治療薬としても認可されています。
このように、本来のあるべき状態へ戻そうとする、プラセンタの調整作用が、医療用医薬品や一般医薬品に広く利用されるのに伴い、自然治癒力を高める「自然薬」としても注目を浴びるようになりました。プラセンタ・エキスを注射したり、プラセンタ組織を皮下組織に埋め込むことで治療を行うというものです。
同時に、肌の若返りや老化防止といった美容への活用も注目されるようになりました。
現在ではさまざまな化粧品メーカーで研究・開発が進み、応用されているのをはじめ、医療用プラセンタの美容外科での利用も行われるようになってきました。
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