成長因子(グロスファクター)
以前に少し触れましたが、プラセンタが持つ様々な成分の中で、特に大きな注目を集めているのが「成長因子」といわれる成分で、別名「グロスファクター」とも呼ばれています。
[グロスファクターとは?]
このグロスファクターは、数種類のアミノ酸がペプチド結合した分子構造をしており、細胞に直接働きかけることで細胞分裂を活性化させることがわかっています。つまり、「細胞分裂活性化因子」ということです。
お腹の中で、たった一個だった細胞が、10ヶ月の間に3キログラム近くまで成長することができるのは、グロスファクターによる細胞活性化作用が大きく関与しているためだと云われています。
私たち人間は母体から離れてからも母親から受け継いだグロスファクターのおかげで、18~24歳ころまでは成長をしていきますが、それ以降はグロスファクターが欠乏し、緩やかに老化していくとされています。
プラセンタが若返りに効果があるとされる理由も、このグロスファクターと関係があります。
プラセンタを体内に取り入れることで新陳代謝が盛んになり、古い細胞は新しい細胞へと、どんどんと置き換わっていきます。それに伴い、全身の細胞も活性化し、若返りの効果が期待できるというわけです。
さらにグロスファクターは『因子』といわれていることからもわかるように、細胞分裂のスイッチをオンにする、いわゆる「刺激剤」のようなものとして働きます。つまり、ほんの少量で十分な効果を発揮するということも重要なポイントといえます。
栄養食としてのプラセンタ
母親の胎内で胎児を成長させるために活躍した胎盤は出産によってその役目を終えます。
赤ちゃんが産まれる時、同時に胎盤も剥がれ落ち、赤ちゃんが生まれた直後に体外へと排出されます。これを「後産(あとざん)」といいます。
[栄養食としてのプラセンタ]
人間以外の哺乳類では、後産で排出された胎盤を出産直後の母親が食べてしまうことも少なくありません。
これは、出産による血のにおいを嗅ぎ取った肉食動物に捕食される危険性を減らすためという意味もありますが、出産直後の母親の栄養補給、乳汁分泌の促進のためという意味もあるようです。
プラセンタ・エキスのもつ優れた栄養成分を考えると、胎盤自体が栄養の整った食物に十分なり得るということもわかりますね。
人間においても、こうした動物たちと同様に身体に良いという理由で、出産後のお母さん自身やその家族などが、後産で排出された胎盤を食べるという「胎盤食」の文化を持つ民族もあるようです。食べ方はイロイロで、そのまま生で食べる、簡単な調理をするなど様々のようです。
日本でも「胎盤食」を認めている産院があるという話を聞いたことがあります。
しかし一方では、胎盤は人体の一部との考えから、人間が人間の肉を食べる『カニバリズム』をイメージさせ、胎盤食に対して嫌悪感を示す人も少なからずおられます。医療や美容目的で胎盤を利用する場合に、「胎盤」ではなく「プラセンタ」と呼ぶのには、そういった嫌悪感を減らす目的もあるようです。