プラセンタの成分
胎盤には栄養素を始めとしてさまざまな成分が含まれていますから、胎盤から抽出されるプラセンタにも、同様の成分が含まれることになります。
以下にプラセンタに含まれる主な成分をご紹介しましょう。
[アミノ酸]
アミノ酸は生体組織の元となるものです。ロイシン、リジン、イソロイシンなどの必須アミノ酸をはじめ、アルギニン、アラニンなど数10種類のアミノ酸が含まれています。
[活性ペプチド]
アミノ酸が結合してできた成分です。
[たんぱく質]
アミノ酸が結合してできており、グロブリンやアルブミンがあります。
[糖質]
ガラクトース、グルコース、ショ糖などの成分でエネルギー源となります。
[脂質・脂肪酸]
細胞膜や角膜、ホルモンなどの構成成分です。コレステロール、ホスファチジン酸、ラウリン酸などがあります。
[ビタミン類]
生理機能を調整します。各種ビタミンが含まれています。
[ミネラル]
身体には不可欠なカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、リン、鉄などの成分です。
[ムコ多糖体]
タンパク質を含んだ多糖性の糖質です。ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸があります。
[核酸]
細胞の分裂や、正常の機能を維持するために欠かせない成分です。DNAやRNAがあります。
[酵素]
主に、消化吸収に必要な成分で、酸性ホスファターゼ、ヒアルロニターゼ、アルカリホスファターゼなど55種類の存在が認められています。
このように多くの成分が含まれていますが、プラセンタの成分として特筆されるものは、『成長因子』であると云われています。これについてはまた別の機会にご紹介しましょう。
プラセンタとは?~その2
プラセンタは、「胎盤」を意味する英語で”Placenta”と綴ります。
その語源は、古代ローマ人が主食のパンの代替品として食べていた『プラセンタ』といわれる丸い菓子のような食べ物の形が胎盤に似ていたことによるそうです。
皆さんご存じだと思いますが、胎盤は女性が妊娠したときに胎児と母体とをつなぐために子宮内に形成される器官です。人間の女性に限らず、すべての哺乳類のメスはお腹のなかで胎児を育むために妊娠すると子宮内に胎盤を形成します。
[胎盤の働き]
妊娠と同時に作られる胎盤は妊娠中に胎児を保護するという働きだけでなく、臍帯(へその緒)を通して母体と胎児の間の代謝物質やガスの交換という働きも担っています。胎児からは二酸化炭素や排泄物などを受け取り、母体の血液中へと送られることで処理されます。
母体側から胎児へは栄養分や酸素の補給という働きのほかに、免疫や、胎児の細胞の分裂に不可欠な「成長因子」を作り出して胎児に送るという働きもしています。このように、子宮内の胎児にとって胎盤は、まさにライフラインというわけです。
医療や美容に用いられている「プラセンタ」は、もちろん「胎盤」そのものを指しているのではありません。
胎児の生命の維持に欠かせない栄養分や成長因子といった成分を、胎盤から抽出したエキスのことです。そのため、プラセンタ抽出物やプラセンタ抽出液と呼ばれることが多く、プラセンタ・エキス、プラセンタ・エッセンス、プラセンタ・エクストラも同じものです。
プラセンタとは?
美肌効果があると美容に関心の高い女性に注目されているものに、「プラセンタ」があります。
化粧品に配合されたり、サプリメントや注射などで直接摂取したり、またはエステで使用されたりと、美容業界ではいろいろな方面で活用されています。
[プラセンタの歴史]
プラセンタは、1930年代にソビエト連邦のフィラトフ博士による組織療法を発見したことから注目されるようになりました。その後も、プラセンタの組織を再生させる効果の高さから、医療目的の研究・開発が行われていました。
日本では、第二次世界大戦の末期に、極度の栄養不足による妊産婦の母乳の分泌不足や、新生児の死亡率増加への対策として、プラセンタを利用した特殊栄養剤の開発・研究がなされました。
その後、更年期障害の治療薬、肝硬変の治療薬として認可されたことに続き、胃潰瘍の治療薬としても認可されています。
このように、本来のあるべき状態へ戻そうとする、プラセンタの調整作用が、医療用医薬品や一般医薬品に広く利用されるのに伴い、自然治癒力を高める「自然薬」としても注目を浴びるようになりました。プラセンタ・エキスを注射したり、プラセンタ組織を皮下組織に埋め込むことで治療を行うというものです。
同時に、肌の若返りや老化防止といった美容への活用も注目されるようになりました。
現在ではさまざまな化粧品メーカーで研究・開発が進み、応用されているのをはじめ、医療用プラセンタの美容外科での利用も行われるようになってきました。